看護師長は組織の中心として、看護師のスケジュール調整、教育、品質管理、患者ケアの監督など、幅広い責任を負っている。そのため、多くの課題を抱えたり、困難にぶつかったりと、その悩みはつきない。

看護師長は組織の指導者としての役割を担うが、一方で、上層部との意見調整などの役目を果たす役目もある。指導する看護師たちと上層部の間に挟まれて、折り合いをつけるのに苦労することも少なくはない。双方の意見を聞きながら問題を解決していくために、継続的な努力と柔軟性が求められる。

また、看護師やスタッフ間のトラブル、職場への意見や要望など、看護師長のもとには解決すべき問題が数多く届けられる。看護師長は、職場のトラブルやニーズにも対応しなければならないため、日々、苦労や悩みが絶えないのだ。

例えば、人材不足は看護師長の頭痛の種となる。看護師の手が足りなくなれば、シフト調整にも支障が出る。そのため、採用や教育に時間をとられ、ストレスを抱えながら運営に努めることになる。また、日々の残業も深刻な問題となる。責任ある立場であるからこそ、予期せぬトラブルにより長時間の勤務を強いられることもある。負担が増えることによって、睡眠不足やプライベートの時間の不足が生じ、健康や生活に影響が出てしまうこともある。

これらの悩みや責任を抱えつつも、スタッフのモチベーションやスキルの向上を促進するために、看護師長はどんな時もリーダーシップを発揮する必要がある。反対に、常にチームの結束を高め良質な医療を提供するために努力している看護師長を看護スタッフがサポートすることも、時には必要だ。